ちょっと衝撃的なタイトルですが、両建てについてちょっと説明したいと思います。

「FXの両建てで勝てるんじゃないか!?」と検索してこの記事に辿り着いた方には残念な話ですがFXの両建てで勝てる方法はありません、更に言うとメリットも無いです。

両建てなら勝てるんじゃないかと勉強する暇があれば、普通に順張りトレードの精度を高める勉強をした方がいいです。

とはいえ、そもそも両建てって何だってこと、どんなデメリットがあるのか説明します。

FXの両建てとは

FXの同一通貨ペアで、同一ロットの「買いポジション」「売りポジション」両方を持っている状態を「両建て」といいます。

例えば、
USD/JPY 買 価格 108.500 数量 10,000通貨
USD/JPY 売 価格 108.400 数量 10,000通貨
現在収支 -1,000円

こんな状態を両建てといいます。

なので、
USD/JPY 買 価格 108.500 数量 10,000通貨
USD/EUR 売 価格 108.400 数量 10,000通貨

ドル円とユーロ円の買いと売りというような、通貨ペアが違えば当然、両建てではありません。

更に、
USD/JPY 買 価格 108.500 数量 10,000通貨
USD/JPY 売 価格 108.400 数量 20,000通貨

同じドル円でも買いと売りの数量が違えば、これも両建てではありません。
まぁ、こんなポジションはまったく意味がわかりませんが。w

両建てのメリット

よく両建てのメリットとして言われるのは、
「相場が上下どちらに行っても、利益(損失)は変動しない!」
損失が出ていれば、それ以上の損失は拡大しない。

もちろん、利益が出ているときであれば、それ以上利益は拡大しません。

これのどこがメリットやねん!と突っ込みどころ満載ですが。。。w

利益が出ている状態で、両建てするということは、これ以上利益が伸びないと思って両建てによる利益を確保しているのであれば、普通に決済して利益を確定させれば良いだけです。

やっかいなのは、損失が出ている状態で、これ以上損失を拡大させないために両建てすることです。

こういうことをする人の心理は、

ヤバイ。。。予想の反対に大きく動いた。これ以上反対に動いたら本当にヤバイ。。。

こんなところでしょう。

FXで相場が予想の反対に動くことなんて、当たり前です。勝率100%なんてありえないんですから。そのために、ロスカットを設定するんです。

つまり、両建てしようと考える人はロスカットの設定してない人です。FXでロスカットの設定が出来てないなんて問題外です。

両建てを勉強する前に、ロスカットの重要性を勉強しないといけませんね。

更に、FXの両建てがいかに無意味かデメリットを説明しましょう。

両建てのデメリット

・資金効率が悪い
前述にあった例で言うと
USD/JPY 買 価格 108.500 数量 10,000通貨
USD/JPY 売 価格 108.400 数量 10,000通貨

この場合、仮に10,000通貨の必要証拠金を45,000円とすると、買い売りの合計20,000通貨となり、必要証拠金は90,000円となります。両建てしている間は当然、その90,000円を運用することができません。

FXをしている人は、少ない資金にレバレッジを掛けてお金を増やすことができるということに魅力を感じてFXという方法を選んでいるはずです。

両建てすることで資金が運用できないとなると、そもそもの目的を達成する機会がなくなるので、大きなデメリットです。

・スワップポイントで目減りする。
僕がデイトレーダーなので、ほとんどスワップポイントというのは気にしてませんが、通常スワップは、売り分、買い分併せるとマイナスになりますの日を跨いで両建てを持ち続けると損失は拡大していき、利益は減っていきます。

FXの両建てに関してのまとめ

もうまとめるまでもなく、これだけデメリットを説明したので、両建てしたいという人はいないと思います。w

僕の経験で、少し利益の出たポジションがやっぱり反対に動き出したので、同値撤退しよと決済したつもりが、決済ではなく新規に反対売買のポジションを持って両建てになってしまい、両方決済したけどスプレッド分損して、すごく損した気分になったことがあります。

僕は、MT4でトレードするためにオアンダジャパンの口座を使ってますが、ベーシック口座ならそもそも両建てができないし、スプレッドもかなり狭いです。

FXをやるなら、MT4(MetaTrade4)という取引ツールは頻繁に出てきますし、FXトレーダー必須のツールと言っても過言ではないくらい使われているツールです。まだ、MT4が使える口座を開いてないなら、オアンダジャパンは取引手数料も無料でスプレッドも狭いので、口座を開設しておいたほうがいいですね。